7月15日、「安田大サーカス」のリーダー・団長安田が新型コロナウイルスに感染したと、所属事務所が発表した。
発表によれば、団長は7月9日に1回目の新型コロナワクチン接種を受けていた。その後、13日にPCR検査を受けたところ「高リスク」の結果となり、翌日に改めて検査を受け、陽性と診断された。現在は保健所の指導の下、適切な生活を送っているという。来週以降に出演予定だったラジオ番組などは、出演見合わせとなった。
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気になるのは、団長が1度目のワクチン接種を受けていながら、感染したという点だ。6月29日に丸川珠代・五輪担当大臣(50)が「ワクチンを1回接種し、一次的な免疫をつけていただく」と見当違いな発言をして批判を浴びたが、まさに彼女の見識のなさを示すようなニュースとなった。
「2回接種したあとでも、新型コロナウイルスに感染する可能性はあります」と語るのは、ワクチン接種を担当する医師の1人だ。
厚生労働省のウェブサイトには、新型コロナワクチンに関するQ&Aが掲載されているが、それによれば、通常ならば3週間の間隔を空けて2回接種するファイザー社のワクチンで、十分な発症予防効果が現れるのは、2回めの接種から7日後以降。1回めの接種から2週間以内は、ワクチンを打っていないのと同じ状態なのだという。モデルナ社のワクチンも、1回めの接種から4週間後に2回めを接種するが、十分な免疫ができるのはそれから2週間後だ。
ファイザー社のワクチンの有効率は約95%、モデルナ社のワクチンの有効性は約94%と非常に高いが、ワクチンを打ったからといって、すぐコロナに感染しない体を手に入れられるわけではないのだ。
本格的に始まったワクチン接種。感染拡大防止に有効なのは言うまでもないが、その効果をきちんと把握して臨む必要があるだろう。
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