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のんが監督や脚本、主演を務めた映画「Ribbon」20201年に公開へ - ライブドアニュース - livedoor

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のん(27)が監督、脚本、主演を務めた初の劇場長編映画「Ribbon」が今年、公開されることが18日、分かった。コロナ禍により卒業制作の発表の場が失われた美大生の物語で、のんは主人公のさまざまな感情の流れをカラフルなリボンで表現する、リボンリボンアートによる感情表現も発案。リボンの動きを表現する特撮チームは、「シン・ゴジラ」の特技監督も務めた樋口真嗣監督と、准監督と特技統括を務めた尾上克郎氏が参加した。

のんが監督を務めるのは、19年にYouTubeで公開された初監督作品「おちをつけなんせ」に続き、2作目。新型コロナウイルスの感染拡大で、20年2月に都内で開催を予定していた主催の音楽フェス「NON KAIWA FES vol.2」が中止を余儀なくされ、無観客で収録したライブを放送したことと、自粛期間にめぐらせたエンターテインメントへの思いが、1つの契機となったという。

「昨年、新型ウイルスがまん延し始め、私自身が主催する音楽フェスを開催直前に中止の決断をしました。あの時の悔しさは忘れられません。そして、1度目の緊急事態宣言による自粛期間を過ごしながら、音楽や映画や舞台などのエンタメや芸術の優先順位が下がっていくのをひしひしと感じていました。その中で改めて気付けたことは、自分は見てきたエンタメや音楽やアートによって支えられているということです。どんどんその思いが強くなって、いてもたってもいられず脚本を書き始めました」

物語は、コロナ禍の2020年の美術大が舞台。美大生いつか(のん)は、卒業制作展が中止となり、悲しむ間もなく、作品を持ち帰り、いろいろな感情が渦巻いて、何も手につかない中、心配してくれる父・母

とも、衝突。妹のまいもコロナに過剰反応し、普段は冷静な親友の平井もイライラを募らせている。いつかは、絵を描くことに夢中になったきっかけをくれた田中との再会、平井との本音の衝突により、こんなことではいけない。未来をこじ開けられるのは、自分しかいない心が動く物語だ。

のんは脚本作りの経緯も説明した。

「作品の主人公を自分の憧れである美大生にしようと決めてコロナ禍の美大生の方たちの状況を調べ始めました。そして、美大生の方たちの卒業制作を取り上げた記事を見つけました。そこに書かれてあった『時間をかけて作ったものがゴミのように思えてしまった』というインタビューが、あまりに衝撃的で。自分の悔しさにも共鳴して膨れ上がって、この無念をなんとか晴らしたいと、脚本を書き進めていきました」

のんは「コロナ禍で擦り切れた思いを、少しでもすくい上げるような映画になったら…。心を込めて作った映画です。みなさま、ぜひお楽しみにしていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。

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